定常光1灯で瓶を撮影するセッティング
2021.03.13
こんにちは!橋爪です。
新型コロナの影響か、最近ECのご相談を受ける機会が増えてきたような気がします。
ネットショップの運営でとても重要な要素の一つが商品画像です。
もちろん弊社で撮影を代行することも可能なのですが、頻繁に商品を更新したいので撮影を内製化したいというお客様もいらっしゃいます。
そういう場合は、撮影の指導やアドバイス、機材の紹介なども行っています。
先日、瓶の商品撮影を内製化する場合のセッティングを考察する機会がありましたので、今回はそれを紹介したいと思います。
商品画像でまず気をつけたいのが背景です。商品の周りに余計なものが映らないよう背景を整えないといけません。
今回は、大人っぽい雰囲気にしたかったので、背景紙スタンドに黒の背景紙をセッティング。キャンプ用のテーブルの上に、東急ハンズで買ってきた焼杉の板を並べました。実はこの板買ったままだとすこし褪せた様な感じだったので、蜜蝋クリームを塗り込んでしっとりした雰囲気を出しています。キャンプ用のテーブルは軽くて持ち運びがしやすく、高さを2段階に変えられるものが多いので、簡易的な撮影台としておすすめです。
次に大切なのが光です。今回は80mm×80mmのソフトボックスにLEDが6本入っている定常光の照明機材を1灯使用しました。多灯になるとコストもかかるので、今回はこれ1本でいきます!
ちなみに定常光というのは常に光っている光源のことで、LEDや蛍光灯、白熱灯など普段の生活で使用している光がそれにあたります。それに対し、プロ機材としておなじみのストロボは、瞬間光といわれます。定常光は見たままが映るので初心者におすすめです。
光を当てる角度ですが、瓶にハイライト(白い部分)を入れたかったのと、天板を暗めにしたかったので、左斜め前方にセットして、瓶の横から光が当たるようにしました。反対側にもハイライトを入れたかったので、レフ板を置いて反射させています。
全体に光を回したくなかったので、撮影時は天井の蛍光灯は切りました。
定常光の照明はあまり明るくないので、出来るだけ他の光源を遮ぎることができる環境で撮影したいですね。
そして撮影した画像がこちら。
悪くない。悪くないのですが、一灯で背景が黒、おまけに瓶の色も濃いので、
もう少し瓶に透明感を出したいところです。
そこで瓶の後ろにアルミホイルを四角く畳んだものを置いて透け感を出すことにしました。
再度撮影した画像がこちら。うーむ、なかなかいいのではないでしょうか。
アルミホイルが凸凹していたので、少しそれが出てしまっていますが、鏡のように反射する素材のものをホームセンターなどで探してきてカットすれば、なおよかったかも。
最後に、画像修正ソフトを使ってすこし明るめに補正。窓の光が、瓶の真ん中あたりに若干写り込んでいたので、そちらも修正して、最後に正方形にトリミングして完成です!
内製化の場合、レタッチの負担も結構大きいので、出来るだけ後処理の必要がないよう撮影したいですね!
今回は瓶の商品画像を内製化するセッティングを紹介しました。いかがだったでしょうか。機会があれば、違うセッティングも紹介したいと思いますー。
この記事を書いた人
橋爪 亮介(はしづめ りょうすけ)
自宅をリフォーム工事中です。
築50年の実家なので断捨離だけで大仕事。
その後も、決めないといけないことが沢山あって大変です。
完成が楽しみです。